中国中央銀行、小切手をデジタル化するブロックチェーンシステム完成か
中国人民銀行のデジタル通貨研究所副長ティ・カン(Di Gang)氏は、同機関がスマートコントラクト技術を利用して小切手をデジタル化するブロックチェーンシステムの基礎構造を完成させたことを、ローカルメディアの報道の中で火曜日公表した。
その計画は、中国市場における偽造小切手問題を解決するべく2016年に開始され、2017年1月には仮想環境での試作品テストの成功が報道されていた。
既存システムでは多くの仲介者が小切手を発行でき、それが詐欺のリスクをもたらしているとティ氏は述べた。
偽造小切手は民間銀行間で出回り、金融のインテグリティを弱体化させる恐れがある。
開発されたブロックチェーンプラットフォームは小切手をトークン化し、スマートコントラクトで取引をコントロールするという。
そのシステムの利点は、小切手が換金されようと、企業資産をバックアップするセキュリティとして使用されようと、その全サイクルの透明性のある概観を規制機関が得られるということだとティ氏は言う。
「ひとたびそのスマートコントラクトルールがブロックチェーンの中に組み込まれれば、いかなる関係者も容易にはシステムを改ざんできなくなります。規制者はコードのアップデート記録さえも完全に入手できるようになり、手作業で取引を照合するプロセスが取り除かれることで規制の効率が向上し、コストは削減されるでしょう」
引用
https://www.coindesk.com/china-has-built-a-blockchain-system-that-could-replace-paper-checks/