元天才詐欺師フランク・アバグネイル「ブロックチェーンはすべての銀行に受け入れられるだろう」
映画「Catch Me If You Can」のモデルになった元偽造の名人であり、現在はセキュリティコンサルタントとして働くフランク・アバグネイル(Frank Abagnale)氏は、マイアミで開かれたブロックチェーンカンファレンスで「ブロックチェーンが未来への道だと気付かない者はよほどの無知だ」と述べ、ブロックチェーンが情報を100%守る1番の方法だとした。
「私は銀行、特に会計業務や会計企業の全てがブロックチェーンに移行し、ブロックチェーンを通して記録を守っていくと思います。それが1番の方法でしょう。なぜならブロックチェーンを破ることはできないし、ブロックチェーンに侵入することも、ブロックチェーンの中で何かを変えることもできないからです」
銀行や金融システムを破ることで多額の利益を生み出してきた彼の見解は注目に値するだろう。
15歳から21歳までの間、彼は偽造小切手で銀行から多額のお金を盗んでいた。
また、スピーチの中で彼が明かした話では、空港で航空会社などが現金の入ったバッグを特定の場所に預けているのを見て、セキュリティガードの制服を購入し、そこに“サービス停止中。預けるものは勤務中のセキュリティガードへお願いします”という標識を置いて何百万ドルも集めたという。
ブロックチェーンを用いればアバグネイルが犯した銀行詐欺も不可能になる。
例えばビットコインは金庫や現金輸送車、第3者サービスなしで送金することができるし、偽造もコンピューターパワーを考慮すると実質不可能だ。
一方で彼は、仮想通貨がどのように機能するのか人々に理解させるのには時間がかかるとし、連邦法で法的責任が取り除かれているクレジットカード以外の全ての金融取引にはリスクがあるとも述べている。
仮想通貨はまだ成長段階であり、このような破壊的なテクノロジーが受け入れられるには、インターネットの例を見ても軽く10年はかかるだろう。
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