BitGo CTO「さらなる仮想通貨の規制は大歓迎だ」

LINEの仮想通貨取引所「BITBOX」とも提携しているブロックチェーンセキュリティ会社「BitGo」のCTO、Benedict Chan氏がBloomberg Market Asiaに出演。

欧州中央銀行のLibraに対する姿勢や、中国人民銀行が独自の仮想通貨を発行する可能性、ビットコイン価格、業界での合併、そして投資家からの関心について議論を交わした。

Benedict氏の見方の要約
  • さらなる規制や中国人民銀行の独自仮想通貨→歓迎
  • 業界内での合併→少数精鋭となることで産業全体が恩恵を受けるかもしれない
  • ビットコイン価格→「マイニング報酬額半減期」による生産減が価格高のきっかけになりうる
  • 機関投資家→関心は高まっている。流動性ある取引への需要が高まっている。
  • 仮想通貨が支払い手段となる時期→まだ発展段階。現在はインフラの一部として構築されている

 

More Cryptocurrency Regulation Is Welcome, Says Bitgo CTO from Bloomberg

<動画翻訳>

司会:昨晩の欧州中央銀行の話から始めたいと思います。
彼らはFacebookのLibra計画について本質的にいくつか懸念を持っているようで、「仮想通貨に対する世界的なアプローチがあるべきだ」と話していました。
あなたはそれに賛同しますか?

Benedict:ええ、もちろんそれを歓迎します。
BitGoはサウスダコタの銀行業務部から信託会社としての認可を受けましたが、これは私たちが何をする資格があり、何をしてはならないのかを理解するのにとても役立っています。
そして、規制によるさらなる明確さは、私たちのようなサービス提供者に何が必要で、どれぐらい革新でき、どれぐらい本腰を入れて取り組むべきかを教えてくれるでしょう。

司会:労働組合の計画のような障害についてはどうでしょうか?
中国人民銀行も独自の仮想通貨を始めるかもしれないと聞いています。
これは産業全体にとって歓迎すべきことだと思いますか?それとも障害になりますか?

Benedict:私は本当に歓迎すべきことだと思っています。
それによってブロックチェーンの発展が助長されるでしょうし、BitcoinやEthereumのようなもののオンランプ(参入口)になっていく可能性もあります。ブロックチェーン技術の使用例がもっとたくさん生み出されるでしょう。

司会:Bitcoinの価格についてもお伺いしたいと思います。
最近は11,000から9,500という非常に狭い範囲で行き詰っているようですが、Bitcoinがこの範囲を抜け出すきっかけはいつ見られるのでしょうか?

Benedict:そうですね、Bitcoinは歴史的に様々な理由で多くの範囲から抜け出してきました。
例えば、1つの大きな理由は来年になるかもしれません。いわゆる「マイニング報酬額の半減期」があるからです。
今日Bitcoinは10分毎に12.5BTCの報酬で生成されていますが、来年はその半分の6.25BTCになります。ですから、現在は活発に生成され市場に出回っているBitcoinもあまり供給されなくなるのです。

司会:BitGoは約200種類のコインとトークンを所有していると述べましたが、その中で合併などは起こっていますか?市場にいるプレーヤーは多すぎるでしょうか?

Benedict:そうですね、市場のプラットフォームは本当に数が多いです。
私たちはぜひその全てを支援したいと思っていますが、それと同時に、合併によって開発者や才能を少数の強力なプロジェクトへ向かわせれば、産業全体が恩恵を受けるかもしれません。

司会:あなたはBitGoで機関投資家に非常に焦点を置いてらっしゃいますが、機関投資家からの関心の高まりは感じてらっしゃいますか?
彼らの多くからはたくさんの懸念の声も届いているはずです。

Benedict:ええ、機関投資家からの関心はここ6ヶ月で明らかに高まっていると思います。
ですが、彼らが実際に買い付けているのはあまり見ていません。
このことから、彼らは様々な金融インフラを探しているのだと私は思います。
彼らはカストディアンのようなものを探しているのです。ですが、ファンドマネージャーは多様化した資産クラスを保管するのに慣れていません。

彼らは例えば金塊を買いに行ってそれを机の下に置いておきたくはないように、プライベートキーを預かっておくこともしたくないのです。ですからBitGoのようなカストディアンがそれを手助けしているのです。
機関投資家は、取引をする際に1つの仮想通貨取引所に資産を置いておかなくても済む世界的な流動性を求めています。融資ポートフォリオマージンと流動性を求めて、世界のどこからでも取引できるようになりたいのです。

司会:手短に金塊について話すと、仮想通貨が「軽いゴールド」という資産よりむしろ支払いプラットフォームになっていくのはいつでしょうか?

Benedict:そうですね、ブロックチェーンのその点についてはまだ活発に発展している段階だと思います。
この1年間は長い道のりでした。
ある人たちは、非中央集権型のバンキング製品や構造を持つEthereumのようなスマートコントラクトプラットフォームを検討したがっています。
例えば保険証書が必要になるオンラインレンディングですね。多くのブロックはインフラの一部としてゆっくり構築されているのです。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です