ビットコインハッシュレート先物取引は、中国のビットコイン“兵器化”の表れ?
仮想通貨デリバティブ取引所FTXがビットコインハッシュレート先物取引を開始。YouTubeチャンネル『Chico Crypto』が、資産そのものではなく、それを“生産する能力”を担保にする先物取引が急に発展した理由について、持論を展開した。
動画の要約
- 資産そのものではなく、ハッシュレートのように資産を“生産する能力”を先物取引の担保にするのは、ゴールドではあり得ないと指摘。
- マイニングデリバティブに関わっているマイニング企業は中国企業ばかり。
- 近年、SBIがテキサス州でマイニング施設を建設するなど、アメリカのハッシュレートが上昇しており、中国のハッシュレートが低下中。
- ドミナンスを維持したい中国が、ハッシュレート先物取引の普及によってビットコインを“経済的に兵器化”している。
- マイニング競争の激化によってボラティリティが一層高くなる可能性も。
〈動画翻訳〉5:42~
Tokeninsightは、2020年のアフター半減期について3つ目のビットコインマイニングレポートを発行した。
彼らはマイニングデリバティブの大きな成長を解説している。
先物取引の基礎的な担保として、ビットコインの資産だけではなく、マイニングハッシュレートも利用するというのだ。
そのレポートはこう述べている。
彼らはマイニングデリバティブの大きな成長を解説している。
先物取引の基礎的な担保として、ビットコインの資産だけではなく、マイニングハッシュレートも利用するというのだ。
そのレポートはこう述べている。
「先日、デリバティブ取引所FTXはビットコインハッシュレート先物取引の開始を発表した。現在FTXは3つのビットコインハッシュレート先物取引を始めており、それらは2020年の第3四半期、第4四半期、そして2021年の第1四半期に満期を迎える」(TokenInsightより)
そして、大手メディアであるコインテレグラフは5月末にこの記事を出した。
『ビットコインマイナーは従来のコモディティ生産者のようにデリバティブを利用するだろう』
『ビットコインマイナーは従来のコモディティ生産者のようにデリバティブを利用するだろう』
僕も同意だ。
クジラであるビットコインマイナー達は、これまでと同様、デリバティブを利用するだろう。
クジラであるビットコインマイナー達は、これまでと同様、デリバティブを利用するだろう。
でも、これがゴールドだったらどうだろう?
ゴールドの採掘者らはゴールドを生産する装置を担保に先物取引を始めたりしない。
彼らが担保にするのは、自分たちが採掘している資産、ゴールドだ。
市場の変動を利用してさらなる設備とパワーを買うためにね。
ゴールドの採掘者らはゴールドを生産する装置を担保に先物取引を始めたりしない。
彼らが担保にするのは、自分たちが採掘している資産、ゴールドだ。
市場の変動を利用してさらなる設備とパワーを買うためにね。
僕がただ時代遅れで理由が分からないだけなのかもしれないし、もしくはゴールドのハッシュレートを計る方法がないからゴールドのハッシュレート先物取引がないだけなのかもしれない。
それで良かったと思うけどね。
それで良かったと思うけどね。
とはいえ、僕はこれらの先物取引の動きや、ビットコインマイニングが何たるかを分かっている。
Tokeninsightの調査に戻ろう。
彼らは投稿にはマイニングデリバティブ供給者が載っている。
FTXはもちろん、BabelFinance、Matrixport、そしてRenrenBitだ。
彼らは投稿にはマイニングデリバティブ供給者が載っている。
FTXはもちろん、BabelFinance、Matrixport、そしてRenrenBitだ。
聞いたことが無いって?
僕もだよ。でも今は彼らが何者で、何をしているのか知ってる。
Business WireがBabelFinanceについて報道した。
僕たちが分かるのは、彼らが「F2Pool、Poolin、Cobo、Onchain、Genesis Capitalなど」にサービス提供してるということだ。(Business Wireより)
僕もだよ。でも今は彼らが何者で、何をしているのか知ってる。
Business WireがBabelFinanceについて報道した。
僕たちが分かるのは、彼らが「F2Pool、Poolin、Cobo、Onchain、Genesis Capitalなど」にサービス提供してるということだ。(Business Wireより)
全て中国企業さ。
そしてF2PoolとPoolinは最大中国系マイニングプールの中の2つで、全ハッシュレートの3分の1をコントロールしてる。
彼らは経済的なツールを使って中国系最大のクジラたちにサービス提供してるんだ。
Matrixportのウェブサイトに行くと、彼らがBITMAINや、彼らのマイニングプールであるANTPOOL、BTC.comなどにサービス提供していることが分かる。
そしてF2PoolとPoolinは最大中国系マイニングプールの中の2つで、全ハッシュレートの3分の1をコントロールしてる。
彼らは経済的なツールを使って中国系最大のクジラたちにサービス提供してるんだ。
Matrixportのウェブサイトに行くと、彼らがBITMAINや、彼らのマイニングプールであるANTPOOL、BTC.comなどにサービス提供していることが分かる。
じゃあなぜここ1年で、突然デリバティブ取引をするマイナーが特に中国から急増したのだろう?
中国こそ、マイニング関連の全ての出来高が発生している場所なのさ。
中国こそ、マイニング関連の全ての出来高が発生している場所なのさ。
(TokenInsightより)
調査結果をもう一度見てみよう。
昨年の9月から1番ハッシュレートが伸びた国はどこか。
ブルーのアメリカだ。
今日の時点で4%から7%以上に上昇している。78%の伸びだ。
中国が他の追随を恐れ、自分たちのハッシュレートドミナンスを守るためビットコインを経済的に兵器化しているのは、僕には明らかさ。
昨年の9月から1番ハッシュレートが伸びた国はどこか。
ブルーのアメリカだ。
今日の時点で4%から7%以上に上昇している。78%の伸びだ。
中国が他の追随を恐れ、自分たちのハッシュレートドミナンスを守るためビットコインを経済的に兵器化しているのは、僕には明らかさ。
テキサスのロックデールに1ギガワットのビットコインマイニング施設が建設中なのは、みんな知っての通りだ。
その陰にいる企業、Northern Dataは先週、『世界最大HPCデータセンター建設状況に関するNorthern Data AGの最新情報』という題のブログを更新した。
その中で彼らは、施設は2020年末までに1ギガワットに拡大され、2023年末までには3.6ギガワットまで拡大される予定だと説明した。
ブログによると、このビットコインマイニング施設は、既に最初の顧客にサービスを提供している。
その陰にいる企業、Northern Dataは先週、『世界最大HPCデータセンター建設状況に関するNorthern Data AGの最新情報』という題のブログを更新した。
その中で彼らは、施設は2020年末までに1ギガワットに拡大され、2023年末までには3.6ギガワットまで拡大される予定だと説明した。
ブログによると、このビットコインマイニング施設は、既に最初の顧客にサービスを提供している。
「最初の試運転は無事に完了しました。革新的な冷却と独自のAIシステムがオンラインとなり、うまく稼働しています。」
「そのデータセンターの最初のお客様は、数十億ドル規模の日本企業SBIグループなど、大手国際企業です。」
「そのデータセンターの最初のお客様は、数十億ドル規模の日本企業SBIグループなど、大手国際企業です。」
そう、その巨大な日系複合企業は、テキサスの安くて持続可能なエネルギーを使って、自分たちのマイニング操業に電力を供給しているんだ。
「でもNorthern Dataはブログで“AIシステム”と言ったじゃないか」って?
じゃあ、ブロックチェーンに焦点を置いたそのSBIグループの子会社、SBI Cryptoに行ってみよう。
じゃあ、ブロックチェーンに焦点を置いたそのSBIグループの子会社、SBI Cryptoに行ってみよう。
About usにはこう書いてある。
「SBI Cryptoは、SBIグループのビットコインマイニング子会社です。」
そしてその下に、彼らのパートナーの1つがNorthern Dataだとある。
そう、これはビットコインマイニングのためであって、AIのためじゃないんだ。
「SBI Cryptoは、SBIグループのビットコインマイニング子会社です。」
そしてその下に、彼らのパートナーの1つがNorthern Dataだとある。
そう、これはビットコインマイニングのためであって、AIのためじゃないんだ。
でも、中国から生まれるマイニングの競争や、数十億ドル規模の複合企業といった事実は、あらゆる面で僕にボラティリティが迫っていると感じさせるよ。
デリバティブは大量破壊金融兵器だ。
そして中国系マイナーは自分たちを核で武装している。
備えておこう!
デリバティブは大量破壊金融兵器だ。
そして中国系マイナーは自分たちを核で武装している。
備えておこう!