仮想通貨は安全資産?―元Rippleストラテジスト「今はあくまで資金源」
Rippleの元チーフ・マーケティング・ストラテジストであるCory Jonhson氏がYahoo!Financeに出演。「安全資産」とも言われる仮想通貨が株式市場とともに下落していることついてコメントした。
- 現在のように厳しい状況では、仮想通貨はあくまで「資金源」としか見られない。
- 資産として成熟すればその役割は変わっていく。
- ブロックチェーンの真に「実用的な」価値を本当に認識して使いこなしている企業がほとんどない。
“Is crypto a valid safe heaven during market volatility?” from Bloomberg
〈動画翻訳(0:48~2:32)〉
Julie:Epistrophy Capital のCory Johnsonをお招きします。Cory、お会いできてうれしいわ。
Cory:いつでも。
Julie:株式市場の急落を受けて、仮想通貨は興味深い動きをしてるわよね?
それらは「投資家の向かう先」という意味では「安全資産」として一貫してないわ。
株式が下降しているときはいつも仮想通貨も下落してる。
あなたは最近の動きについてどう思う?
Cory:私は、今回の出来事がある程度その資産クラスの成熟度を見せてくれると思うよ。
Ethereum、XRP、Bitcoin…何であれ、長期ホルダーにとっては苦しいけどね。
考えてもみて。
市場が厳しい時や、今のように本当に深刻なストレスがある時、資金源はあくまで資金源だ。
あなたたちも人々が現金を得るためだけに売却しているのを見ている思う。
利益のためだろうと、そのお金を使いたいだけだろうと、もしくはただの恐れからであろうとね。
でも私は、仮想通貨が資産として成熟すればその機能は変わっていくと思う。
今は大きな基礎的な問題もあるけどね。
ビットコインが作られた10年後の今日でさえ、未だ仮想通貨は必要不可欠な熟練技術であるというより、コンセプトでしかない。
人々が「いつか価値が上がるだろう」と期待して取引に使っているブロックチェーンの“概念”と、“実用的”なブロックチェーンの間には重大な違いがあると思う。
“実用的”なブロックチェーンはほとんど世界に存在していないんだ。
ブロックチェーンは既に投機を通して素晴らしい価値に到達しているけど、本当にブロックチェーンに価値を置いて、それを使いこなしている会社はほとんどないんだよ。