YouTubeの仮想通貨動画削除―大手メディアだけ無事だったのはなぜ?

2019年12月末、YouTubeは多数の仮想通貨動画を突然削除。
その後「削除は誤りだった」と認めたYouTubeだが、被害を被ったのは小規模な個人チャンネルだけで、大手メディアアカウントの動画は削除されていなかった。
Yahoo! FinanceのPras SubramanianとBrian Sozziが議論を交わす。

※当動画はYouTubeが誤りを認める前のものです。

 

動画の要約
  • 仮想通貨を推し進める人々は、さながらオールド・ウェスト(1860代-1890年の北アメリカ)で拝金主義に染まったセールスマンのようであり、YouTubeはそれらを排除したがっていると推察。
  • YouTubeは以前にも仮想通貨関連広告を規制しており、今回の件で仮想通貨動画を排除したいという同社の立場が明確になった。
  • コンテンツの監視は良いことである一方、大手メディアのチャンネルは被害を被っておらず、小規模な個人チャンネルが汚名を着せられた形になっている。
  • 今回の件は始まりに過ぎないかもしれない。

 

“YouTube removes hundreds of crypto videos” from Yahoo!Finance

<動画翻訳>

Brian:YouTubeが仮想通貨に狙いを定めています。
Googleが所有するその動画プラットフォームは、数百のビットコインや仮想通貨の動画を削除しました。
規模の大きいニュースアカウントは無傷でいる一方、被害の大部分を小規模な仮想通貨ニュースアカウントが被っています。
Pras Subramanianと中継がつながっています。
Pras、取り締まりが始まったね。

Pras:そうだね。
仮想通貨のネットワークって、まるで拝金主義のオールド・ウェストみたいで、「僕は仮想通貨が何をするつもりなのが知っている」、「イーサリアムが何をするつもりなのか知っている」と謳う人たちはさながらそのセールスマンだ。
それで、YouTubeは仮想通貨の追放を決めたんだ。
YouTubeはたくさんの小規模なアカウントを排除している。なぜなら、彼らはそういったチャンネルを一掃したいからね。
標的は小規模のチャンネルだけだ。
大勢のチャンネル所有者が「おい、なんで俺たちが標的にされるんだよ?俺たちは仮想通貨について学びたい人を第一線で教育してるっていうのに。俺たちはただサービスを提供してるだけなんだから削除しないでくれ」と言ってるよ。

Brian:これはビットコインに対する攻撃なのかな?
この1年はビットコインにとって全体的に厳しい年だったよね。

Pras:値段の面では良くなかったけど、最近は少しずつ回復しているよ。
でもYouTubeと仮想通貨コミュニティの関係はこれまでも微妙だった。
彼らは以前にも仮想通貨コミュニティと対立し、今回また同じことになっている。
つまり真実は、YouTubeは仮想通貨に詳しい拝金主義のチャンネルを無くしてしまいたいということだ。

Brian:(以前は)YouTube中に仮想通貨の広告があったのを僕も覚えてるよ。
でもPras、そのセールスマンたちは次にどこへ行くんだろう?
彼らの次のプラットフォームはどこになるんだい?

Pras:新しいチャンネルを作ると言っている人もいるよ。
YouTubeをやるのに必要なのは時間的な余裕であって、それ自体そこまで大変なことではない。YouTubeはタダだからね。
自分達のチャンネルを作るのは生半可なものではないけど、可能性としてはあるよ。

Brian:YouTubeと仮想通貨コミュニティの態度は違えど、YouTubeが自身の動画コンテンツをよく監視しているのは良いことではないのかな?

Pras:ああ、それは良いことだよ。
ただ、僕が懸念しているのは、彼らがCoinDeskやCNBCの仮想通貨関連コンテンツは許容しているということだ。
まるで「ああ、君たちは大丈夫だよ。だって君たちは大手のメディアだから」と言うようにね。
コミュニティの話をしたり仮想通貨の話をしているだけの小規模なアカウントは削除しておきながらさ。
彼らは悪くない。ただ規模が小さいという理由で汚名を着せられているんだ。

Brian:僕はこのトピックを10日間ほど追っているけど、これは始まりに過ぎないような気がするよ。
新たな取締りの可能性もあるように思える。

Pras:そうだね。
チャンネルはいくつもあるし、今はそれらを削除したり警告し始めただけだよ。

Brian:分かった。ありがとう、Pras。

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